最近は残価設定ローンでの車を購入される方が多いみたいですが、銀行のマイカーローンで購入する場合とどう違うの?
新車又は中古車を購入する際、現金で一括払いできる余裕があればいいのですが、そうでない場合は「残価設定ローン」と「銀行マイカーローン」のどちらがいいのか迷いますよね。
それぞれに異なるメリットとデメリットがあり、選択次第で月々の支払い額や総コストが大きく変わります。
本記事では、残価設定ローンと銀行マイカーローンの違いを詳しく比較し、自分に合ったローンの選び方を紹介します。
目次
残価設定ローンとは?中古車購入でのメリットとデメリット
残価設定ローンは、ローン契約時に車両の「残価」(契約期間終了時の予想される車の価値)を設定し、その残価を除いた額に対してローンを組む仕組みです。
これにより、購入金額全額ではなく、残価を差し引いた分だけを支払うため、月々の返済額が軽減されます。
残価設定ローンのメリット
①月々の返済額が低い
車両の残価を除いた金額に対してローンを組むため、月々の支払額が銀行のマイカーローンに比べて軽くなります。
手頃な価格で憧れの車を手に入れたい方には非常に魅力的です。
②契約終了時に選択肢がある
残価設定ローンでは、契約期間終了後に「車を返却する」「残価を支払って車を完全に所有する」「再ローンを組んで支払いを続ける」の3つの選択肢があります。
ライフスタイルや車の使い方に応じて柔軟に対応できるのが特徴です。
残価設定ローンのデメリット
①走行距離や車両状態に制約がある
契約時に走行距離や車両状態に制限が設定されることが多く、これを超えると追加費用が発生する可能性があります。
中古車の場合でも同様で、これらの条件を守る必要があります。
②総支払額が高くなる可能性がある
残価設定ローンでは、残価分を最後に支払うか、車を返却する必要があるため、総支払額が高くなるケースもあります。
特に、車を長期的に所有したい場合は、銀行のマイカーローンの方が結果的にコストを抑えられる場合があります。
銀行のマイカーローンとは?そのメリットとデメリット
銀行のマイカーローンは、車両の購入費用全額を銀行から借り入れるローンです。
残価設定ローンとは異なり、購入した時点で車の所有権が自分に移ります。
このため、自由に車を売却したり、カスタマイズしたりすることが可能です。
銀行のマイカーローンのメリット
①所有権が自分にある
銀行マイカーローンでは、ローンを組んだ時点で車の所有権が自分にあります。
これにより、車を自由に扱える点が大きなメリットです。例えば、中古車を購入した後、車を売却したりカスタマイズしたりする場合でも、特に制限はありません。
②金利が低いことが多い
銀行のマイカーローンは、残価設定ローンやディーラーローンに比べて金利が低いことが多く、総返済額を抑えることが可能です。
特に、長期間にわたり車を所有する予定の方には銀行ローンが向いています。
銀行のマイカーローンのデメリット
①月々の返済額が高めになる
購入価格全額に対してローンを組むため、残価設定ローンに比べると月々の返済額が高くなる傾向があります。
短期間での乗り換えを予定している方には、少し負担が大きく感じられるかもしれません。
②審査が厳しい
銀行のマイカーローンは、ディーラーローンや残価設定ローンに比べて審査が厳しいことが多く、収入や信用状況によってはローンを組めない可能性もあります。
銀行のマイカーローン審査の流れ
銀行のマイカーローンを利用して車の購入費用を借りる場合、一般的な審査内容は以下のようになります。
①申込者の信用情報の確認
申込者のクレジットヒストリー(過去のローンやクレジットカードの利用状況)を信用情報機関を通じて確認します。
延滞や債務整理などのネガティブな履歴があると、審査に影響する可能性があります。
②収入状況の確認
申込者の収入状況や勤務先を確認します。安定した収入があるか、返済能力があるかどうかが審査の重要なポイントです。
収入証明書(給与明細書や源泉徴収票など)の提出を求められることがあります。
③返済負担率の計算
現在の借入状況(他のローンやクレジットカードの残高)を基に、月々の返済負担率を計算します。
返済負担率が高すぎる場合は、審査に通りにくくなります。
④年齢や居住地の確認
申込者の年齢や居住地などの基本情報も審査の対象です。
年齢制限や居住地の制限がある場合もあります。
⑤担保や保証人の有無
マイカーローンの場合、車が担保として設定されることがあります。
さらに、保証人を立てる必要がある場合もありますが、保証会社を利用することで保証人が不要となる場合もあります。
⑥車両情報の確認
購入予定の車両の価格や種類、新車か中古車かなどの情報も審査の一部になります。
特定の車種や条件によっては融資額が制限されることがあります。
詳細な条件や審査基準は、銀行のウェブサイトや窓口で確認してください。
車買取なら相場口コミ情報満載の【車選びドットコム】全国の車買取業者に無料で査定依頼
残価設定ローン vs 銀行のマイカーローン、どちらがオススメ?
私はどっちを利用して車を乗り換えるのが向いてるのかなぁ。
残価設定ローンが向いている人
短期間で車を乗り換えたい
残価設定ローンは、数年ごとに新しい車に乗り換えることを前提にしたプランです。
そのため、頻繁に車を乗り換えたい方に最適です。
月々の支払いを抑えたい
残価設定ローンは、月々の支払いが低く設定されているため、支払負担を軽減したい方におすすめです。
銀行のマイカーローンが向いている人
長期間車を所有したい
長く同じ車に乗り続けたい方には、銀行のマイカーローンが最適です。
支払いは高くなりますが、最終的に車を自分のものにでき、自由度が高いです。
金利を抑え、総支払額を少なくしたい
銀行ローンは金利が低いことが多いため、総返済額を抑えたい方にも適しています。
特に、中古車を購入する場合、銀行のマイカーローンで計画的に返済するのがお得です。
中古車購入でローンを選ぶ際に考慮すべきポイント
①返済期間と月々の負担
中古車を購入する際、残価設定ローン又は銀行マイカーローンの選択は、返済期間と月々の負担額に大きく影響します。
残価設定ローンでは月々の返済が低く抑えられる一方、銀行のマイカーローンでは月々の返済が高くなる可能性があります。
②所有権と自由度
残価設定ローンでは、ローン期間中は車の所有権がディーラーや金融機関にありますが、銀行マイカーローンでは購入時にすぐに所有権が移ります。
車を自由に売却したり、長期間所有したい場合は、銀行ローンが有利です。
③金利と総支払額の比較
ローンを選ぶ際は、金利や総支払額も重要です。
残価設定ローンと銀行マイカーローンで金利を比較し、ライフスタイルと資金計画に基づいて最適な選択をすることが大切です。
「中古車も新車みたいに残価設定ローンがありますか?」
中古車も残価設定ローンはありますが、初度登録年から1年半までの中古車までが対象です。
「こちらのお店でクレジットローンを組んだ場合の金利はどのくらいですか?」
うちのお店は金利は7.9%です。
「ちなみに、銀行のマイカーローンの金利はどのくらいですか?」
銀行のマイカーローンはキャンペーン中とかで2.0%とかで紹介されていますが、だいたい3.6%ぐらいですかね。
約130万円のソリオの中古車を60回払いで、銀行のマイカーローン(金利3.6%)で購入する場合と中古車センターのクレジット(金利7.9%)で購入する場合のローンシミュレーションを作成してもらいました。
中古車センターのクレジットで購入すると、約130万円の中古車が約160万円になります。
ローンを組んで車を購入すれば、まとまったお金が出ていかずに済みますが、総支払額の差を数字で見てしまうと、やっぱり車の購入は現金一括払いが理想的な購入方法ですね。
まとめ
中古車購入時に「残価設定ローン」と「銀行マイカーローン」のどちらを選ぶかは、ライフスタイルや目的によって異なります。
短期間で車を乗り換えたい方には残価設定ローンが向いており、長期間同じ車を所有したい方には銀行のマイカーローンが適しています。
この記事を参考に、自分に最適なローンを見つけて、快適なカーライフを楽しんでください。