食事介助時の姿勢は不良姿勢になっていませんか?

機能訓練指導員

利用者さんや患者さんの食事介助をしている時に大事なことの一つに

良い姿勢であるか?

私は特に食事介助に入る際は食事に適した姿勢保持を意識して実行していました。

しかし、悲しいことに周りの看護師さんや介護職さん達の中には不良姿勢で食事介助をしている人が何人もいました。

体が傾いたり、ずっこけ座りのまま食事介助をされている現場を目撃すると、

「なんでこんな悪い姿勢で食事介助してるの!」( `ー´)ノ

と怒りを覚えることも多々ありました。

 

私は食事介助時は椅子での座位保持が可能な利用者さんであれば、椅子に座ってもらいました。

車椅子は移動するためのものであり、座り心地は普通の椅子の方がいいです。

利用者さんも、「車椅子よりも椅子に座って食べたほうがいい。」と話される方もいました。

実際に同じ利用者さんで、車椅子で食べている時の姿勢と椅子で食べている時の姿勢を比較して見てください。

車椅子の方が骨盤が後屈し、顎が上がり誤嚥しやすい姿勢になりやすいです。

 

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車椅子に座ったことがありますか?

専門の業者に体のサイズに合わせて作成してもらっている車椅子とは違い、施設で使用している標準型の車椅子は安価なものが多く、長く使用していると座面が弛み、骨盤の起立しにくく、座位保持が安定しません。

そのため、体が左右に傾きやすくなります。

自力で姿勢を修正できない利用者さんは職員が気づくまで、その不良姿勢のままで過ごさないといけません。

傾いたままで食事を摂取するのは疲労感がましてしまい、食欲の低下を引き起こします。

私が行った車椅子の座位保持が安定するための工夫

私のいた特別養護老人ホームは標準型タイプの車椅子が8割を占めていました。

リクライニングタイプは各ユニットに2、3台程しかありませんでした。

機能訓練指導員をしていたため、各々の利用者さんにあった車椅子を選び、体格に合わせて車椅子の調整&クッション・座布団を使いポジショニングの方法を介護職さんに指導していました。

しかし、なかなか実行してもらえず、食事の時間に食堂に行くとずっこけた座り方をさせられた状態で食事介助されている利用者さん達。

「なんで、ちゃんとポジショニングしないんだ!!!!!」

おそらく、介護士さん達は悪いポジショニングの弊害を理解していないのだろうと分析し、体験型の勉強会を開催しました。

 

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悪いポジショニングの弊害とは?

私の思う悪いポジショニングの弊害

①リラックスできない。

傾いた姿勢で車椅子に座っていると体の緊張が抜けず、疲れてしまいます。

この状態で食事介助されても利用者さんは食べません。

食べるよりも「早く寝かせてくれ~。」

と思われているのではないでしょうか。

褥瘡の原因になる。

また、全身の筋肉の過緊張や呼吸が浅くなってしまい、拘縮の原因にもなります。

ずっこけ座り(仙骨座り)で食事前から食事終了後までの1時間余り座らせられているだけでも仙骨に発赤ができてしまい、そのような状況が続けば褥瘡が発生してしまいます。

また、平気でずっこけ座りをさせている介護職さんはベット臥床時のポジショニングもできていません(>_<)

車椅子でもベットでも悪いポジショニングをされてしまったいると利用者さんの健康は害されてしまいます。

良いポジショニングと悪いポジショニングを体験してもらいました。

車椅子に実際に座ってもらい、食事介助中によく見かけるずっこけ座りや傾き座りを体験してもらいました。

「腰が痛い。思っていたよりしんどい。」

ポジショニングし、楽な姿勢になるようにポジショニングすると、

「全然違う。ポジショニング大事。ちゃんとしないと。」

やっとわかったか( `ー´)ノ

あんなに言ったじゃん( `ー´)ノ

機能訓練指導員の方で介護職さん、「良いポジショニングを実施してもらいたい。」と悩まれたら悪いポジショニングで車椅子に座ってもらうことを体験してもらうといいですよ。

私はベット臥床バージョンも体験してもらいました。

こっそりと撮影した不良姿勢で寝かされている利用者さんのポジショニングを真似て寝てもらいました。

体験型の勉強会後はしばらくは楽な姿勢を意識したポジショニングを介護職さん達で考えて、実行するようになりましたよ。

まとめ

利用者さんが良いポジショニングでベット臥床できていると、起床介助時にその違いがわかります。

体全体に過緊張がかからない姿勢で眠ることができた利用者さんは覚醒も良く、手足の関節もゆるんでいるため、座位姿勢のポジショニングも安定しやすくなります。

利用者さんが楽な姿勢で、おいしく楽しく食事を食べる様子を見ていると嬉しくなってきます。

食べることは生きること

美味しく食べることができるのは幸せなことです。

利用者さんが食べやすい姿勢で、安全に楽しく、食べ続けることをサポートすることができている施設は、口から食べ続けることの大切さ理解している魅力的なスタッフがきっとたくさんいると思います。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 








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