「知的障害者の支援員ってきつい?」
「看護師から支援員に転職して後悔しない?」
医療現場に疲れ、知的障害者の通所施設への転職を考えている看護師の方は、このような不安を抱えているのではないでしょうか。
私自身、病院や高齢者施設で長年働いた後、知的障害者の支援員へ転職しました。

最初は戸惑いと後悔の連続。
「やっぱり看護師に戻ろうかな」と思ったこともあります。
しかし今は、知的障害者の支援員に転職して良かったと心から思っています。
この記事では、
- 看護師から知的障害者の支援員へ転職して大変だったこと
- 支援員のリアルな仕事内容
- 向いている人の特徴
- 転職して良かったこと
を体験談ベースで詳しく解説します。
知的障害者の支援員への転職を迷っている方の参考になれば幸いです。
目次
看護師から知的障害者の支援員へ転職した理由
コロナ禍以降、医療現場はさらに過酷になりました。
人手不足、増え続ける業務量、責任の重さ。

「このまま定年まで働き続けられるのだろうか」と不安になりました。
ハローワークで相談した際、
「看護師は給料が高いので、結局戻る人が多いです」
と言われました。
それでも、病院や高齢者施設以外で経験を活かせる職場を探したいと考え、紹介されたのが知的障害者の通所施設でした。
「医療」ではなく「福祉」の世界へ。
正直、不安の方が大きかったです。
知的障害者施設とは?
知的障害者施設とは、知的障害のある方が安心して日常生活を送り、社会参加や自立に向けた支援を受けることができる福祉施設です。
知的障害とは、発達期(おおむね18歳未満)に生じる知的機能の発達の遅れや、日常生活・社会生活における適応の難しさを特徴とする障害です。
そのため、理解力や判断力、コミュニケーション面での支援が必要な場合があります。
知的障害者施設では、単に「お世話をする」のではなく、利用者の力を引き出す支援を行います。
具体的には、
-
日常生活動作の支援(食事・排泄・入浴など)
-
作業活動や創作活動の支援
-
コミュニケーション支援
-
行動面のサポート
-
健康管理
-
家族との連携

支援の基本は、「できないことを代わりにやる」ことではなく、「できることを増やす」ことです。
知的障害者施設では、さまざまな専門職が連携しています。
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支援員(生活支援員・職業指導員など)
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サービス管理責任者
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看護師
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相談支援専門員
-
管理栄養士
-
作業療法士 など
特に支援員は、利用者と最も関わる時間が長く、日常生活や活動のサポートを担う中心的な存在です。
続きを見る
【知的障害者 通所施設】初めて働く人のための基礎疾患と支援方法まとめ
知的障害者施設の主な種類
知的障害者施設には、目的や利用時間によっていくつかの種類があります。
① 通所施設(生活介護・就労支援など)
日中に通いながら支援を受ける施設です。
-
創作活動や軽作業
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レクリエーション
-
身体介護や生活支援
-
就労に向けた訓練
などを行います。自宅から通うため、家庭と連携しながら支援を行うのが特徴です。
② 入所施設(障害者支援施設)
自宅での生活が難しい方が、施設で生活しながら支援を受ける施設です。
-
食事・入浴・排泄などの生活支援
-
健康管理
-
社会参加支援
24時間体制で支援が行われます。
③ グループホーム(共同生活援助)
地域の中で少人数で生活しながら支援を受ける住居型の施設です。
できるだけ自立した生活を目指しながら、必要な場面で支援員がサポートします。
知的障害者施設の役割
知的障害者施設の役割は、「守ること」だけではありません。
-
社会とのつながりをつくる
-
働く機会を支える
-
自分らしく生きる力を育む
一人ひとりの人生に寄り添い、地域で安心して暮らせるよう支えることが大きな使命です。

知的障害者施設は、知的障害のある方が安心して生活し、成長し、社会とつながるための大切な場所です。
医療とは異なる「福祉」の視点からその人らしい人生を支える、それが知的障害者施設の本質的な役割です。
知的障害者の支援員になって大変だったこと
通所施設の知的障害者の支援員になって、想像していた以上に大変した。
病院や高齢者施設での看護師として働いてきた経験が何も役に立たないと落ち込みました。
① 医療と福祉の考え方の違い
看護師として働いていた頃は、「効率」「正確さ」「リスク回避」が最優先でした。
しかし、知的障害者の支援員として求められたのは、
-
利用者さんのペースを尊重すること
-
できることを奪わない支援
-
正解が一つではない関わり
知的障害者の支援員は“待つ・尊重する・奪わない支援”が基本です。
例えば、作業に時間がかかる利用者さんに対し、私はつい「手伝った方が早い」と思ってしまいました。
でもそれは、“できる力”を奪ってしまうことにもつながります。
この価値観の転換が一番きつかったです。
② 知的障害者一人ひとりの“こだわり”への対応
知的障害者の方は、
- 強いこだわり
- 予定変更への不安
- 感覚過敏
を持つ方もいます。

突然怒ったり、泣いたり、物を投げたり。
最初は理解できませんでした。
「どうしてこんなに怒るの?」
「なぜ突然パニックになるの?」
と理解できず、戸惑うことばかりでした。
しかし、背景には必ず理由があります。
不安
予測できない状況
自分の思いが伝わらない苦しさ

それに気づいてから “問題行動”ではなく“困っているサイン” として捉えられるようになりました。
支援員は問題を止めるのではなく、背景を理解する仕事なのだと気づきました。
③ 給料の現実
正直に言います。
看護師より給料は下がりました。
(他の支援員よりは看護師の資格があるため基本給は高いそうですが・・・)
最初は不安もありました。
でも、通所施設は土日祝が休みで心の余裕が増えたことで「お金だけではない価値」に気づきました。
知的障害者の支援員に向いている人
- 待つことができる人
- 正解を一つに決めつけない人
- 小さな成長を喜べる人
看護師のように「正解を出す仕事」ではなく、「一緒に考える仕事」です。
看護師経験は知的障害者の支援員で活かせる?
答えはYESです。
- 体調変化への観察力
- 服薬管理
- 医療機関との連携
- 家族対応の経験
医療的視点を持つ支援員は、現場でとても重宝されます。
「看護師だからこそできる支援」があります。
知的障害者の支援員に転職して良かったこと
① 利用者とじっくり向き合える
時間に追われる医療現場とは違い、散歩に出かけたり、様々な活動に取り組んだりと一人ひとりと向き合う時間があります。
② 成長を一緒に喜べる
昨日できなかったことが今日できる。
その瞬間に立ち会える喜びは、何ものにも代えがたいです。
③ 心のゆとりを取り戻せた
命の最前線ではなくなりましたが、人としての関わりを実感できる毎日です。
ナースコールもモニターのアラームも聞こえません。
(その代わり、利用者の叫び声は聞こえますが・・・)
それでも迷っている看護師の方へ
転職は勇気がいります。
私も最初は後悔しました。
でも、選択肢を知ることは悪いことではありません。
「看護師しかない」と思い込んで苦しむより、可能性を広げる方が未来は軽くなります。
もしあなたが、
- 今の職場に限界を感じている
- 知的障害者の支援員を含め他職種も検討したい
- 自分の市場価値を知りたい
そう思っているなら、看護師専門の転職サイトに無料登録して情報収集するのも一つの方法です。
例えば、
ポイント
- 求人の比較
- 非公開求人の紹介
- 職場の内部情報
を知ることで、「今より良い環境」が見つかる可能性もあります。
※登録は無料。情報収集だけでもOKです。
【看護師向け転職サイトはこちら 転職活動を全面サポート!【レバウェル看護】
】
まとめ
知的障害者の支援員は、決して楽な仕事ではありません。
しかし、
- 医療とは違うやりがい
- 人生を支える喜び
- 心のゆとり
を感じられる仕事です。
看護師としての経験は、必ず活きます。
もし迷っているなら、一歩踏み出す勇気が、あなたの未来を変えるかもしれません。
看護師SAKURAのプロフィール
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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