透析

透析クリニック に転職を考えている看護師さん必見!!適応障害になった私が伝えたいこと

 


透析クリニックって大変なのかなぁ・・・。

体力的には病院や高齢者施設より楽そうだけど、透析の器械の操作とか難しそうだなぁ・・・。

悩んでいる人

 

透析とは?

慢性腎不全などのため、腎機能が正常の10%以下になると尿から水分や老廃物が排泄されなくなります。

そのため、心不全や尿毒症などに陥る危険があり、透析を行うことで本来は腎臓を介して尿で捨てている余分な水分や老廃物を排出する必要があります。

 

透析クリニック入職後、わずか半年で退職を決意した私が見た透析クリニックの仕事内容と透析クリニックの看護師に向いている人&向いていない人についてお伝えします。

 

 

透析技術認定士受験必修再現過去問題集【応用編】

 

 

透析クリニックの看護師の1日の流れ

 

 

私の働いていた透析クリニックは1日に30名の透析患者さんが来院され、週3回・1回4~6時間ほどの透析を受けられていました。

 

看護師は6名ぐらいの透析患者さんを担当し、穿刺・バイタルチェック・抜針・止血などを行っていました。

 

8時 業務開始。

ダイアライザーや透析の回路のセットをコンソールのカプスに接続し、プライミング開始

 

8:30 患者さんの入室。

体重測定後、各ベットでバイタルチェック。

 

9:00 穿刺、透析開始。

来所持の体重とDW(ドライウェイト)を元にその日の除水量が決まります

 

臨床工学技士が穿刺を行うクリニックもあるようですが、私がいたクリニックでは穿刺は看護師が行っていました。
透析を開始したばかりの患者さんのみ医師がエコーで確認しながら穿刺していました。

 

透析中は1時間ごとのバイタルチェック、定期処方の確認、採血の結果の説明、フットケアなど行います。

 

12:00 患者さんの昼食準備。

3分の1ぐらいの利用者さんのみが昼食を食べられていました。

 

13:00 4時間透析の患者さんから順次、抜針&止血。

止血中にコンソールの消毒、洗浄。バイタルチェック、止血確認、体重測定後に退室。

 

 

 

 

 

透析クリニックの看護師になって大変だったこと

 

透析クリニックで働くまでは消化器外科病棟、内科病棟、整形外科外来、内科外来、脳外科外来などの経験がありました。

 

泣いている私

透析に関わるのは看護学生の実習以来でしたが、他科とは違った雰囲気の透析外来のイメージは良かったのですが、実際は・・・・大変でした。

 

 

透析クリニックは患者さんが週三回来院されるため、他科の外来比べて患者さんとの関わりは濃厚になります。

外来なのに病棟みたいに受け持ちの患者さんが割り振られ、他院へ入院になるとサマリーを作成していました。

 

 

 

 

 

透析クリニックのこんなところがストレスでした

穿刺

 

透析に使用する針は通常の点滴や採血などで使用する針より太く、脱血用と返血用の2本穿刺します。

 

泣いている私

大体、穿刺する血管の場所は決まっており、そこを失敗すると2回目穿刺する場所はより難易度が増します。

「誰か変わってください。」と思っても、他の看護師さん達も自分の受け持ちの患者さんの穿刺中のため頼みにくかったです。

 

コンソール(患者監視装置)の扱い方

 

コンソールは透析中の患者さんに異常がある時、血液回路のどこかに異常があるとアラームが鳴り、知らせてくれます。

コンソールのアラームが鳴った際に原因や危険度をいち早く判断し対応が求められます。

 

泣いている私

アラームが鳴る原因は様々で、入職したばかりの頃は原因と対処法を理解することが難しかったです。

 

 

透析室の雰囲気

 

透析中の患者さんはヘッドホンでテレビを見て過ごされている方や眠られている方が多いため、透析室はとても静か。

そんな静寂の中、突然鳴り響く異常を知らせるアラーム。

 

泣いている私

透析中は急変や血液回路のトラブルなども多く、他の透析中の患者さんがいる空間での対応は丸見えのため、ものすごい緊張感が透析室に包まれていました。

 

透析室は病棟や外来みたいに患者さんとの世間話を楽しめる雰囲気ではなかったです。

 

患者指導

 

血液検査の結果や食事指導など透析患者さんへの指導する機会は多いです。

 

泣いている私

何年も透析を受けられている透析患者さんは新入りの看護師よりもご自分の病気や透析に関する知識があり、逆につっこまれてしまい困ってしまうこともありました。

 

血液検査の結果の分析も透析患者さんは基準が異なり、特殊な検査項目が含まれています。

 

 

 

関連記事
新人看護師&学生さん必見!透析患者の血液検査の基準と注意点

透析がきちんと行えているのか?自己管理はできているのか?などを評価するために透析患者さんには血液検査の結果を正しく把握してもらうことが重要になります。透析患者さんが検査結果ときちんと向き合って、効果的な良い透析治療が続けられるように援助していくことが透析看護師に求められます。

 

 

まとめ

透析クリニックは体力的には楽です。

急変や血液回路のトラブルなどなければ予定通りに透析が終了し、残業もなく、定時で帰ることができます。

 

★私が思う透析看護師に向いている人と向いていない人★

透析看護師に向いている人

  • 体力的に病棟勤務がキツイ人
  • 夜勤をしたくない人
  • 子育て中の人  
  • 注射や器具の操作が苦手でない人

透析看護師に向いていない人

  • 患者さんとのおしゃべりを楽しみたい人
  • 看護技術を磨きたい人
  • 静かな空間が苦手な人
  • 採血や注射が苦手な人

 

 

 

泣いている私

私は透析看護師には向いていませんでした。

転職後すぐに患者さんとのトラブルから適応障害を発症していまいました。

 

 

 

私はにぎやかな雰囲気の特別養護老人ホームから透析クリニックへ就職したので、あの静寂な空間に慣れることができませんできずに退職することになりましたが、透析クリニックで一緒に働いていた看護師さん達は今も勤務している方が多く、「子育てをしながら働くのには透析クリニックはあっているから。」と話していました。

 

透析クリニックは体力的にも病院や高齢者施設よりも負担も少なく、残業もなくて子育て世代や年配の方には向いているかもしれません。

次の記事では透析患者の血液検査の見方についてお伝えしていますので、併せて読んでください。

チェック
新人看護師&学生さん必見!透析患者の血液検査の基準と注意点

透析がきちんと行えているのか?自己管理はできているのか?などを評価するために透析患者さんには血液検査の結果を正しく把握してもらうことが重要になります。透析患者さんが検査結果ときちんと向き合って、効果的な良い透析治療が続けられるように援助していくことが透析看護師に求められます。

 

 

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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