機能訓練指導員がどんな仕事なのか知らずに転職を決めた理由は、土日祝が休みだったからでした。
そんな安易に転職を決めましたが、私はその後、8年間特別養護老人ホームで機能訓練指導員として勤務しました。
機能訓練指導員の詳しい仕事内容については次の記事をご覧ください。
そんな軽い気持ちで就職を決めたのですが、今まで勤務してきた職場の中で、一番学びの多かった8年間でした。
この記事では私が体験した機能訓練指導員の仕事についてお伝えします。
特別養護老人ホームの機能訓練指導員の仕事に興味のある方は、ぜひ最後まで読んでください。
看護師SAKURAのプロフィール
九州在住、看護師歴25年以上
病院(病棟・外来)・特別養護老人ホーム(機能訓練指導員)・透析クリニック・デイサービス・老健施設への転職経験があり、数多くの面接を受けてきました。
現在はリハビリ特化型のデイサービスで機能訓練指導員として在籍中です。
「転職に不安を感じられている看護師さんの背中を押せるブログ作成に取り組んでいます。」
目次
特養の機能訓練指導員の1日の業務の流れと業務内容
機能訓練指導員の勤務時間は平日の8:30~17:30でした。
私がいた特別養護老人ホームは利用者の定員は65名に対して、医務室メンバーは看護師が5名と機能訓練指導員1名でした。
特養の機能訓練指導員の1日の業務の流れ
出勤後、看護師&介護職の記録をPCで確認、利用者さんの様子を見て回り情報収集を行う。
朝食後より、機能訓練室で20名ほどの利用者を順番に個別の機能訓練(立ち座り訓練、平行棒歩行訓練、歩行器歩行訓練、関節可動域訓練、プーリーなど)を実施していました。
8:30 |
機能訓練室にて機能訓練の実施 立ち座り訓練・平行棒歩行訓練・歩行器歩行訓練・関節可動域訓練・プーリーなど |
11:00~11:30 |
口腔体操 頸部ストレッチ・舌&頬筋運動・発声練習(パタカラ体操・早口言葉・ことわざetc.)・歌 |
11:45 |
昼食 食事介助&口腔ケア&排泄介助 |
12:30~13:30 | 休憩 |
13:30~14:00 | PC入力&レクリエーションの準備 |
14:00~14:50 |
レクリエーション 15~20名程度の利用者&2~3名の介護職が参加 |
15:00~ |
居室にて個別の機能訓練、PC入力など サービス担当者会議の参加 介護職への指導 |
17:00 | 業務終了 |
特養の機能訓練指導員の業務内容
特養の機能訓練指導員の主な業務は機能訓練の実施です。
機能訓練を実施する利用者は、脳梗塞後遺症で麻痺のある方、廃用性症候群で下肢筋力低下がみられる方など障害があるため、転倒のリスクが高く、機能訓練時には細心の注意をはらう必要があります。
病院では理学療法士や作業療法士がリハビリを担当しますが、特別養護老人ホームでは機能訓練指導員が利用者ごとに個別機能訓練計画書を作成し、計画書に沿って介護職と協力して機能訓練を実施します。
昼食前に介護職さんと一緒に簡単なストレッチ、舌の運動、発声練習(パタカラや早口言葉・ことわざ)など口腔体操を30分間実施。
12:00~昼食の食事介助・口腔ケア
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14:00~15:00 レクリエーション
レクリエーション後は、機能訓練に関するケア記録&個別機能訓練実施計画書の作成やベット臥床時や車椅子乗車中のポジショニングの確認、拘縮の強い利用者さんの関節可動域訓練を実施していました。
一番やりがいを感じたのはレクリエーションでした
病院で勤務していた時は、レクリエーションなんてやったことありませんでした。
遊ぶこと? 運動?
車椅子の方がほとんどだけど、どのようなことをしたらいいの?

機能訓練室にあるのは平行棒とプーリー、ラジカセのみ。

もっと、高齢者向けのレクリェーションを勉強しないといけないなぁと反省しました。
15~20名程の利用者さんの前に立って、自分が中心となってレクリエーションを実施し、盛り上げていかないといけないことに対するプレッシャーは半端なかったです。

機能訓練室には徐々に手作りのレクリエーションに使用する手作りのアイテムが増えていき、レパートリーが増え、利用者さんが楽しみながら体を動かす的なレクリエーションができるようになってきました。
レクリエーション用に輪投げ、ボーリング、ダンボールの積み木、玉入れ、口腔体操&歌本など色々な物を手作りました。
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特養で機能訓練指導員をしていた時に実施した機能訓練の内容
自分で作ったこのアイテムグッズとレクリエーションが大好きな利用者さんが私を支えてくれたおかげで、機能訓練指導員という仕事を8年間頑張ることができました。
「便利な人なの?」特養の機能訓練指導員の悩み
機能訓練指導員の仕事内容は施設によって様々だと思いますが、私は看護師さんが忙しい時はバイタル測定や病院受診、処置など手伝い、介護職さんが足りていない時はトイレ誘導、入浴介助、食事介助、口腔ケア等あらゆる業務を行っていました。
「機能訓練指導員の仕事も忙しいのに、気づいたら看護師さんと介護職さんの仕事を手伝っている私。
機能訓練指導員って便利な人だなぁ・・・。
なんかいいように使われている気がする・・・。」
と悩んだこともありました。
看護師や介護職の仕事を手伝っているのではなく、利用者さんのお手伝いをしていると考えるようになってからは、あらゆる面で利用者さんに関わることができる機能訓練指導員という仕事に誇りを持てるようになりました。
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まとめ
『機能訓練指導員という仕事をお勧めします!!』
と強くは言えません。
病院の看護師とは全く違う業務が多く、1人しかいない職種のため周りに相談することもできず、大変なことがたくさんありました。
看護師が特養の機能訓練指導員に転職して大変だと感じたこと
しかし、これから先ずっと病院の看護師をすることに悩まれている方は一度、足を踏み入れてみてもいいかもしれません。
利用者さんにとって特別養護老人ホームはもう一つの家であり、スタッフを家族のように慕ってくれる方がたくさんいて、病院の看護師さんだけでは味わえない様々な経験ができます。
私は特別養護老人ホームで機能訓練指導員を8年間おこないましたが、病院の看護師さんと患者さんという関係とはまた違った関係を利用者さん達と築くことができました。
「今まで本当にありがとう。 私はあなたのことを親友だと思っているからね。 遊びに来てね。」 と声をかけられことは、今でも私の大きな支えになっています。
この記事を読んでくださった方が、機能訓練指導員の仕事に興味を持って頂けたら嬉しいです。
今までと違う分野に転職を考えられている方や転職先を早く見つけたい方には看護師転職サイトの利用をおススメします。
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参考記事ナース人材バンクで転職しました!看護師転職サイトは担当者次第
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