老健施設

高齢者施設で新型コロナクラスター発生!レッドゾーン勤務になりました

2月某日、

「熱が出ているH川さん、抗原検査してみたら陽性だった!!」

同僚の看護師からショックな報告が・・・。
うちの老健施設でのクラスターの始まりでした。

 

H川さんの新型コロナウイルス感染発覚から1週間前、職員1人が新型コロナウイルスに感染しました。

翌日に全職員&利用者さんのPCR検査が行われましたが、その時の結果は全員陰性

 


他に感染者が出なくて良かった。3回目のワクチン接種のおかげだね。

と安堵した私。

 

しかし、その安堵から1週間後に私はレッドゾーン勤務になりました。

初めの新型コロナウイルス感染の利用者(H川さん)から終息までの約1カ月間にレッドゾーン勤務で私が体験したことについてお伝えします。


 

 

職員から新型コロナウイルス感染者がでた際の取り組みは?

休日に「介護職から新型コロナウイルスの感染者が出た。」と電話があり、急遽出勤。

利用者さんの中には感染を疑うような熱発者や体調不良の方はいませんでしたが、翌日のPCR検査の結果が出るまでは安心できません。

もし、利用者さんから感染者が出た場合を想定し、レッドゾーンに使用する研修室の片付けや最低限必要な物品の準備を行いました。

感染した介護職と濃厚接触者は?

 

 

新型コロナウイルス感染者との濃厚接触者の定義は👇

 

保健所からの調査では感染した介護職は常にマスク着用、休憩は自家用車で過ごしていたため濃厚接触者はなし。

 

しかし、利用者さんのマスク着用率は5%以下。

職員の感染が発覚してから全利用者にマスク着用の指示がでましたが、認知症で着用が困難な方や「息苦しい。」とマスクを嫌がる方が数名いました。

 

利用者から感染者が出ませんようにと祈りながら全利用者のPCR検査を実施しました。

 

PCR検査後から初めの利用者の感染者が出るまで


PCR検査の結果が翌日の午後に出て結果は全員陰性でしたが、

その1週間後に介護職から「H川さんがいつもより元気がないです。食事も残していたし。」と報告がありました。

バイタル測定を行うと体温:38・5℃、SPO2:88%、湿性咳嗽・咽頭痛あり。

 

担当の看護師は

まさか・・・コロナじゃあないよね・・・。」

抗原検査を実施。

結果は陽性でした・・・。

 

同じフロアの全利用者にも抗原検査を実施すると他にも数名陽性者が出てしまいました。

抗原検査の結果を保健所に報告し、同日にPCR検査を実施、翌日にPCR検査の結果が保健所から連絡がありました。

前日の抗原検査の結果が陰性だった利用者さんからも陽性者がでてしまい、陽性者の利用者さん達を前日に準備した研修室(レッドゾーン)に移動。

泣いている私

テレビのニュースで「高齢者施設で1件のクラスター確認されました。」と伝えられ、「あぁ・・うちの老健施設のことだ。」とショックでした。

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レットゾーン勤務の看護師は自身の感染予防に努めながらも感染した利用者さんの状態観察&生活援助を行う必要があります。水回りが全くない不便なレットゾーン(研修室)でどのようにコロナに感染した利用者さんの生活援助を行っていたのかをお伝えします。

 

 

レッドゾーン勤務は誰がなるの?

半年ぐらい前、もし新型コロナウイルスのクラスターが発生したら誰がレッドゾーン勤務になるのかを感染委員会で話し合っていましたが、その時に決めていたレッドゾーン勤務予定だった看護師はすでに退職していました。

うちの老健施設の看護師はママさん看護師が多く、独身者や年配看護師がレッドゾーン勤務を志願?というか、私も含めて「自分達がやらないといけないよね。」という雰囲気になりレッドゾーン勤務メンバーが自然に決まっていました。

 

 

レットゾーン勤務は急に始まります。

PCR検査でコロナ陽性者が数名でてしまい、その日の勤務者で唯一の独身者だった私はレッドゾーン勤務になってしまいました。

独身ですが同居家族(両親&ワンコ)がいます。

感染のリスクが高くなるためその日から家には帰らずに職場の寮に泊まることになりました。

母に

泣いている私

職場でコロナの感染者がでて、私が担当することになったからしばらく家に帰れなくなった。取りあえず、着替えとか身の回りの物を適当に持ってきて。

と電話。

電話を切った後に

泣いている私

自分もコロナに感染してしまうかもしれない。

夜勤も入らないといけなくなり体力的にもつのだろうか?

レッドゾーン勤務はいつまで続くのかなぁ・・・。

と急に不安になり泣いてしまいました。

 

この日から約1カ月間のレッドゾーン勤務が始まりました。

 

関連記事
高齢者施設で新型コロナクラスター発生!なぜ看護師ばかり大変なの?

クラスター発生時の細かなマニュアルが作成できていなかったため1人目の利用者の感染者がでた際に指示がないと動けない&動かない職員が続出し、ゾーニングやレッドゾーンに必要物品を揃える作業も数名の看護師と介護職のみで行い他職種の協力はありませんでした。

 

 

まとめ

 

これだけ全国的に新型コロナウイルスの感染者が増え続けていたら、いつかうちの老健施設でも感染者が出るかもしれないと漠然と思っていました。

 

実際に職員&利用者さん達から感染者が出るとレッドゾーンでどのように利用者の対応していくのか、人員の配置、レットゾーン以外で他職種がどのように現場のフォローにあたるのかなど問題が多々発生しました。

 

泣いている私

私はレッドゾーン勤務で情報があまり入ってこなかったのですが、レッドゾーン以外では看護&介護職 VS 他職種 みたいな険悪な雰囲気にもなったみたいです。

 

全国各地の医療機関や高齢者施設新型コロナウイルスのクラスターが発生し、テレビのニュースで取り上げられましたがその中でも私が一番印象に残っているのが2020年3月の永寿総合病院で発生した新型コロナウイルスの大規模なアウトブレイクです。

 

関連

この新型コロナウイルスのアウトブレイクの記録をまとめた内容の本がこちらです。

 

 

永寿総合病院の職員の皆さんの苦悩やどのようにアウトブレイクを乗り越えていったのかが一部はマンガで分かりやすく書かれていました。
この本を読んだのは私の職場(老健施設)のクラスター終息後だったのですが、クラスター発生前に読んでいたかったなぁと強く感じる内容でした。

永寿総合病院の職員の皆さんが感染対策に努めて取り組まれていたにもかかわらず、感染が拡大してしまった新型コロナウイルスの恐ろしさを再認識しました。

医療機関や高齢者施設で働いている看護師さんに一度は読んでもらいたい1冊です。

 

 

 

 

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高齢者施設でクラスターが発生した際、次々に感染者が出てしまい、必要な治療ができずに重症化しても入院できない利用者を目の前に、「このまま入院できなかったら?」「いつになったらクラスターが終息するんだろう?」と不安な日々でした。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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