病院よりも介護施設は仕事が楽そうだけど、実際はどうなんだろう?
介護施設に転職するまでは、
医療的な処置は少ないだろうし、楽そう。 病院みたいに緊急入院もないし、定時には帰れそうだと思っていました。
しかし、介護施設の看護師は想像していた以上に結構大変でした。
介護施設に転職する前に、知ってほしいことをお伝えします。
看護師SAKURAのプロフィール
九州在住、看護師歴25年以上
病院(病棟・外来)・特別養護老人ホーム(機能訓練指導員)・透析クリニック・デイサービス・老健施設への転職経験があり、数多くの面接を受けてきました。
現在はリハビリ特化型のデイサービスで機能訓練指導員として在籍中です。
詳しい転職先の内部情報を伝えてもらえ、転職活動がスムーズ。
面接の対策や履歴書&職務経歴書のチェックをして頂き、安心して面接にのぞむことができます。
目次
介護施設とはどのような種類があるの?
介護施設にはいくつかの種類があります。
その中でも求人が多いのが特別養護老人ホームと老健施設、デイサービスがあげられます。
デイサービス | 老健施設 | 特別養護老人ホーム | |
利用・入居条件 |
要介護認定にて要介護1~5の認定を受けた人が対象 例外あり:参考② |
65歳以上で要介護1以上の人 加齢が原因の16種類の特定疾病(参考①)のある40~64歳の要介護1以上の人 |
65歳以上で要介護3以上の人 加齢が原因の16種類の特定疾病(参考①)のある40~64歳の要介護3以上の人 |
特徴 |
自宅で生活をしている方が日帰りで通う施設 食事・入浴など日常生活に必要なことを支援 リハビリテーション(機能の維持・向上) |
入居期間は原則3カ月間 医療的ケアとリハビリ 在宅復帰を目指す施設 特養と比べると待機者は少なく比較的入居しやすい。 |
終身利用できる介護施設 身体介護を中心とした自立支援 入居待機者が多く数ヶ月以上待つ場合がある。
|
スタッフの配置 |
看護職員は、利用定員10名以上のデイサービス事業所では1名以上配置することが定められています また、利用定員10名以下の地域密着型通所介護(小規模デイサービス) では「看護職員又は介護職員のいずれか1名の配置で可」となっているので、看護職員を配置しないことが認められています |
医師:入所居者100名につき1名~
入居者3人に対し1人以上の介護職員 |
医師:必要数(非常勤可)
入居者3人あたり1人以上の介護職員 |
こんな方におススメ |
レクリエーションが好き 車の運転に自信がある 工作や手芸など作業が得意 |
夜勤があるため、特養よりも給料は高め 医療的ケアをしたい |
夜勤をしたくない ゆっくりと利用者の看護をしたい 看護師の経験が短い |
参考①
16種類の特定疾病一覧
以下の病気は特定疾病に該当しており、要介護認定の申請が可能です。 要介護認定を受けると、介護保険施設などへの入居が可能となります。
- 末期のがん(医師が回復の見込みがないと判断した場合のみ)
- 関節リウマチ
- ALS(筋萎縮性側索硬化症)
- 後縦靱帯骨化症
- 骨折を伴う骨粗しょう症
- 初老期における認知症
- 進行性核上性麻痺、パーキンソン病(パーキンソン病関連疾患)、大脳皮質基底核変性症
- 脊髄小脳変性症
- 脊柱管狭窄症
- 早老症
- 多系統萎縮症
- 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症
- 脳血管疾患
- 閉塞性動脈硬化症
- 慢性閉塞性肺疾患
- 両側の膝関節、股関節に大きな変形をともなう変形性関節症
介護保険施設とは
- 介護保険施設とは、介護保険サービスを利用して入居できる公的な介護施設
- 特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護療養型医療施設、介護医療院の4種類
- 初期費用が0円、月額費用も安いことから人気がある
- 一方で、入居待機者の数も多く、簡単に入居できないこともある
参考②
リハビリ特化型デイサービスを利用できるのは、「要介護1~5」の認定を受けた方ですが、そのサービスが各市町村が提供する介護予防通所介護相当サービスに該当していれば、要支援1または2の認定を受けている方も利用できます。
また、介護保険を使わない自費であれば、要介護や要支援と認定されていない自立の方でも利用できます。
40歳以上64歳以下の方(第2号被保険者)については、初老期認知症や脳血管疾患などの加齢に伴って生じる特定疾病(16種類)により要介護または要支援状態になった方が、リハビリ型デイサービスを利用できます。
病院看護師から介護施設の看護師へ転職を検討している際に選ぶポイント
私が勤務した介護施設(特別養護老人ホーム・老健施設・デイサービス)での勤務時間・休日・給料・仕事内容についてまとめてみました。
介護施設によって条件は異なりますが、転職を検討されている方は参考にしてください。
勤務時間
特別養護老人ホーム:早番、日勤、遅番(遅番は夜間急変時など呼び出しあり。)
老健施設:日勤、夜勤の二交代制
デイサービス:日勤のみ
休日
特別養護老人ホーム:シフト制
老健施設:シフト制
デイサービス:営業日により、土日休み又は日曜日と平日1日が休みとなる。
祝日が休みのデイサービスも増えています。
給料
老健施設:比較的、特別養護老人ホームやデイサービスよりも給料の設定は高いところが多いです。
資格手当や超勤手当もきちんと支給されていました。 ちなみに、私が勤務していたデイサービスは売り上げが悪く、超勤手当は支給されませんでした。
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仕事内容
特別養護老人ホーム:利用者のバイタル測定、急変時の対応、受診の付き添い、食事介助、排泄介助、入浴介助、薬の管理、処置、経管栄養、介護職のフォローなど
老健施設:利用者のバイタル測定、急変時の対応、食事介助、排泄介助、入浴介助、薬の管理、処置、経管栄養、リハ会議などへの参加、介護職のフォローなど
デイサービス:利用者のバイタル測定、利用者の送迎、洗濯、掃除、レクリエーション、機能訓練、担当者会議への参加、入浴介助、排泄介助、食事介助、内服確認、急変時の対応、介護職のフォローなど
介護施設の看護師へ転職してみませんか?
ハローワーク、看護協会、転職サイトなど求人を見てみると、介護施設の求人の多さにビックリします。
そのため、自分の条件にあった職場を探しやすいです。
私はハローワーク、看護協会、看護師転職サイトをそれぞれ利用し転職した経験がありますが、早く転職先を見つけたい人は看護師転職サイトをおススメします。
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介護施設で働くメリット&デメリット
病院でしか看護師をしたことがなくて、介護施設の看護師に興味がある一度働いてみてください。
病院とは違って、利用者さんの生活に寄り添った看護ができます。
介護施設で働くメリット
・かわいい高齢者に癒される
・残業が減った
・夜勤をしなくてもいい
・夏祭りなどのイベントが楽しい
・救急車の音が気にならなくなった
介護施設で働くデメリット
・看護師のスキルアップが難しい
・給料が安い
・介護施設から病院への転職が難しい
・医師が不在の場合、急変の対応が不安
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まとめ
看護師の転職は、「今より待遇の良い職場で働きたい。」という理由の方が多いのではないでしょうか?
しかし、どの転職先でも自分にとってプラスになる経験も積むことができ、一つの職場でしか働いたことのない看護師にはないものを身につけることができたと思います。
今までと違う分野に転職を考えられている方や転職先を早く見つけたい方には看護師転職サイトの利用をおススメします。 続きを見る
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ナース専科 転職(※ナース人材バンク)で転職を決めた体験談はこちらの記事を参考にしてください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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